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麦わらの聖地、岡山県笠岡市

私は帽子が好きだ。何故か?理由はわからないけど幼き頃からずっと帽子が傍にあったと思う。3歳から26歳まで(正確には間7年は静岡だ)住んでいた実家は埼玉県の春日部市だ。この街はクレヨンしんちゃんで一躍有名になったのだが、江戸時代より続いていたのが「麦わら帽子」の生産だ。それだけが理由とは思えないが私の帽子好きはそこにルーツがあることとしよう。

「麦わらの聖地」は春日部だけだと思っていたが、岡山県と合わせて麦わら帽子の二大産地と称されていることは皆さんに知っていただきたい。

ちなみに私の帽子好きの原点は、帽子をファッションの一部と信じてやまないことに由来する。小学生の時は通学時の服装の一部として大好きだった阪神タイガースのキャップをかぶり格好だけスポーツ少年スタイルを目指した。中学生になると校則が坊主刈りだったので、街へ出かける際は必ず帽子を洋服に合わせて被った。オシャレに本格的に目覚めた高校生以降は、帽子や靴はファッションを極める上で重要なスパイスであると捉えるようになった。帽子や靴は、お刺身を食べるときに醤油やワサビにこだわるのと同じである。時計はやたら良い物をつけたがる、靴はどこぞの高い革靴を探す、アクセサリーは・・・。帽子も同じである。長く良い物を身に着けることで、それに見合った自分になる努力をしようという気持ちを起こさせるのだ。

だから、私は靴や時計と同じように、帽子には私が目指す姿を成すための重要なアイテムでありこだわりを持って選びたいのだ。



石田製帽との出会い

そんな私が初めて石田勝士さん(株式会社石田製帽代表取締役)と出会ったのは、10年程前の事である。当時、私は伊勢丹の婦人雑貨を担当しており、石田さんの帽子を採り上げたイベントを行った。石田さんはご自身で軽快にミシンを踏み、お客様の前であっという間に素敵なブレイド帽を作り上げていく。経営者であるが帽子職人であり、そしてお客様のハートをわしづかみにするパフォーマーでもあるのだ。

※左は数十万する極細麦わら帽子

石田製帽の帽子

麦わらの聖地、岡山県を代表する石田製帽。石田製帽は土地の伝統でもある麦わら帽子を中心に、同様の技術を必要とするブレイド帽を幅広く生産している。岡山県笠岡市にある本社工場を訪れると、所狭しと帽子の材料となるブレイドや今では生産されていない貴重なヴィンテージ素材が積まれている。



こだわりの素材は岡山県産の麦わらを中心に、笠岡の港に隣接する山田商店が作り出す高品質なブレイドが主だ。手に入りにくい素材は積極的に世界中から買い集めていることも石田製帽の帽子のこだわりの一つである。

そして、忘れてはならないこだわりの一つ。それは卓越した縫製技術だ。帽子職人の皆さんの動かす手はまさに芸術家の域で、思わず呼吸をすることを忘れてしまった。全て手作りであるが、機械のように正確で速い。



「ベーシックなフォルムと確かな縫製技術、石田製帽のデザインの根底にあるもの。」

これは、石田製帽のパンフレットに書かれている彼らの信条である。デザイン一つ一つを見ると確かに華美であったり、奇抜なものは一つもない。「ベーシックなフォルム」とは、万人が長く楽しめるという証なのだ。帽子はファッションだ。しかし、帽子はあくまでもスパイスなのだから、決してメインディッシュを邪魔してはいけない。そこに「究極のベーシック」が生まれるのだと思う。石田製帽の帽子とは、その「究極のベーシック」にこだわり、磨き上げた縫製技術の自信に裏付けられた賜物なんだと私は思う。



石田製帽からISHIDASEIBOUへ

私は極端に肩入れさせて頂いているが、石田製帽がつくる帽子は「日本のボルサリーノ」だと断言したい。世界にはボルサリーノやジェームスロック、パナマ帽で有名なオメロオルテガ、婦人モノではヘレンカミンスキーなどが有名である。石田製帽の帽子は世界のブランドに対しても十分対等に渡り合える技術と製品クオリティがあると声を大にして言いたい。




本パナマの手触り感、中折れの何とも言えないカーブ、被った時のフィット感。そして、一つ一つ丁寧に作り上げたミシンの正確なステッチ。帽子好きで子供のころは麦わら帽子、学生時代は渋カジスタイルのメジャーキャップ、20代~30代にはハンチングを好んだ私の今一番のお気に入りは中折れ帽。この夏は特に麦わらとパナマがお気に入りだ。

私が被っているパナマは、石田製帽のパナマ帽のスタンダード。カジュアルにもエレガンスにも合わせやすい「これぞ、中折れ!」と叫びたくなるような逸品である。まだ、乳白色に近い淡い色だが、徐々に色が濃くなってくる経年変化が楽しめる、これぞ「育帽」であることを付け加えたい。



もう一つのお気に入りは、勿論「麦わら帽子」。デザインは中折れ。石田製帽では数十万にもなる究極の麦わら帽子が存在するが、私が被る麦わら帽子もその魂と技術が盛り込まれた逸品だと自信を持って言える。私の今年のマイブームは「麦わら×アロハ×デニム」スタイル。全部日本の誇るファッションアイテムなのだ。※アロハは元々日本発である



帽子を買う時是非、表だけでなく、内側からも見てもらいたい。麦わらの技術の違いはその表情に差があると私は思っている。石田製帽の帽子は表から見ても内側から見てもそれは見事なステッチの連続と驚くべき手仕事による曲面。もう世界のどのブランドの帽子も興味がなくなるほど満足できることに違いない。

石田製帽は、今後、日本国内はもとより世界進出も視野に「ISHIDASEIBOU」へと飛躍し続ける。私も大ファンの一人として応援し続けたい。

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