細川紙の街、埼玉県小川町で漉く(すく)

埼玉県のちょうど中央より少し上にあたる比企郡小川町は、「和紙の街」として有名です。

「細川紙」とは、そもそも和歌山の細川村の技術が江戸時代中期に小川町に伝わり、そこから伝統産業として栄えたものとされております。

小川町の和紙は、国の重要文化財であり、また、ユネスコ無形文化遺産としても認定されています。


小川町の和紙は小川町で育生栽培されている「楮」(こうぞ)が原料で、特徴としては、野生の楮ならではの強靭でかつ滑らかな手沢り、上品な光沢があり、そして毛羽立ちにくいという和紙なのです。


さて、我が埼玉県の産業で、尚且つユネスコ無形文化遺産とあれば、未来に向けて残すだけでなく、応援したい!というのがGENKIクリエイションのモットーです。

勝手ながら、「小川町和紙応援団」に立候補すべく、まずは自分で作ってみるべしと向かったのが、小川町和紙体験学習センターです。(東武東上線小川町駅から徒歩10分)

https://www.town.ogawa.saitama.jp/0000001515.html

今回は一日体験コースに参加して参りました。


センター内には、あちらこちらに野生の「楮」が生えています。そもそも私は野生の「楮」を見るのも触れるのも初めてでした。


先ずは講義からスタートです。

和紙の誕生までの道のりを映像と共に頭に入れます。そもそも「楮」の収穫は秋から冬にかけてで、刈り取ってからの作業は本当に大変です。

詳しくはホワイトボードの画像を見てください。


「楮」を収穫→蒸す→皮をはぐ(結構面倒で大変!)→干す→素材をさらす→砕く→繊維にする→ネリを作る(トロロアオイという植物をつぶして粘液を作る)ここまででようやく材料ができます!→紙を漉く→圧力をかけて水分を抜く→紙を乾燥させる→裁断→出荷


ざっくり言うとこんな感じです。


私が今回体験したのは、「楮」の皮剥ぎ、紙漉き、紙絞り、紙干しの4工程です。


●楮むき・・・小刀で丁寧に剥いでいきます。力は要りませんがかなり細かく大変な作業です。大量の材料を作るにはおそらく重労働です。しかも、冬限定の作業だそうです。ここで、皮を剥いだあとの芯(洗ったゴボウのうような写真)は、使いようもなく廃棄なんだそうです。何か使えるといいのですが。

●紙漉き・・・簾(す)に乗せてゆすります。縦、横とゆすっていくのですが、とにかく腰は痛いし、うまくいきません。簾に材料を乗せようとすると既に固まりつつある紙がめくれてしまい均一にならないのです。先生がやると、綺麗に平らに、均一に!

更に、漉いた紙は同じ場所に綺麗に重ねていきます。

●紙絞り・・・まだ水分を多く吸っているので、油圧式のジャッキを使い水をきります。余り強く締めると紙の破損があるそうなので簡単ではありません。また、重りを運んだり力仕事でもあります。

●紙干し・・・ある程度水が絞れたら、今度はヒーターになっている鉄板に貼りつけます。まだ湿っている和紙を一枚ずつ剝がすのは緊張します。一部破れてしまいました。


これだけの作業でも重労働で、時間と労力がかかり、また、高い技術が必要となります。

細川紙だけでないでしょうが、日本の伝統技術とは本当に素晴らしく、手間暇かけているにも関わらず正直価格は低いのでは?と思っております。


今回の体験では一人5000円でA3サイズの和紙5枚を作り持ち帰りました。

貴重な体験をしました。もっと多くの人に知ってもらいたいと心から願います。


ただ、小川町では、伝統的な家内工業のようで、製品化や2次加工ビジネスにはあまり発展していない印象です。自称小川町細川紙応援団としては、今後埼玉県の産業発展応援のため何かしらできることがないか考えたいと思います!


とにかく、オススメです!

ファミリーでも楽しめます。小川町に是非お越しください!



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